突然ですが、あなたは食物アレルギーはありますか?
私はありません。
正確に言うと小さい頃は少しあったらしいんですが、成長していく過程の中でなくなったと母から聞きました。
そして夫も長女もありません。
ですが、次女はあります。
次女が食物アレルギーと診断されたのは生後7か月の時。乳・卵・小麦のアレルギーがあると診断されました。
この記事は生後7か月で複数の食物アレルギーの診断を受けた次女が
- 食物アレルギーを発症した時
- 診断を受けた時
- 初めてアレルギー科の病院を訪ねた時
これらの体験談を記録した記事です。
これは我が家の体験談ですが、皆様のお役に立てば幸いです。
赤ちゃんの食物アレルギー体験談①治らない湿疹
乳児湿疹といえば生後2~3か月頃から顔に出てくるプチプチっとした湿疹です。
長女の時は顔を中心にぶわっと全身に出てきた乳児湿疹でしたが、次女の時はそこまで酷いものではありませんでした。
それほどひどいものではないものの、次女の湿疹はなかなか完治せずにいました。
後から考えると乳児湿疹自体はもう治っていて、実は違う原因で掻いてしまい湿疹ができていたのかもしれません。
11月生まれなので冬場の乾燥した空気でカサカサになっていたのもあると思います。
なかなか治らないかゆみや湿疹が気になり小児科を受診することにしました。
先生と相談し、最初はステロイドの塗り薬を処方されることに。
様子を見ながら3~4日おきの頻度で通院し、よくなったり悪くなったりを繰り返していました。
赤ちゃんの食物アレルギー体験談②離乳食とヨーグルト
丁度離乳食を食べ始めていたころです。
食欲旺盛な次女は小食の長女と違ってたくさんおかゆを食べていました。
ただ、お米のおかゆは食べるけどパンのおかゆ(パンがゆ)はあまり食べてくれませんでした。
また、生後4か月を過ぎたころからは哺乳瓶が気に入らなかったみたいでミルクを飲むのを拒否するようになり、母乳のみで育てるようになっていました。
当時は「食べ物は色々好みもあるし、食感が気に入らないのだろう」ぐらいにしか考えていませんでした。
ミルクも実母に少しの間世話してもらう時しか与えていなかったのと、母乳の出が割とよかったので「嫌なら仕方がないね」ぐらいにしか思っていませんでした。
生後7か月のある日、離乳食としてヨーグルトを与えてみました。
ヨーグルトは長女が気に入ってよく食べていたので次女も喜んで食べるはず!と思っていたのですが、数口食べたところで食べるのをやめ、ものすごく機嫌が悪くなってしまいました。
眠くなるタイミングと重なっただけだと思ってたんです。
ちょうど小児科の予約を入れていた日だったため湿疹の経過を診てもらうついででヨーグルトを食べて機嫌が悪くなったという話しました。
「アレルギー反応が出ているのかもしれない。」という話になり、その日のうちに検査してもらうことになりました。
赤ちゃんの食物アレルギー体験談③ムチムチの腕と採血
食物アレルギーの検査は血液検査で行います。
採血は大人同様に腕から行いますが、大人のそれとは勝手が違います。
赤ちゃんの手はこんな感じでとてもムチムチしています。
ムチムチしていて大人のように血管なんてあまり見えません。
このむっちむちの腕から検査に必要な血を採血するのはとても難しいんだそうです。
次女は大きめ赤ちゃんだったこともあってムチムチ具合が更にすごくて先生も看護師さんもとても苦労されていました。
赤ちゃんは当然泣き叫びます。
泣き叫ぶ姿に胸を痛めて「止める」というお母さんもいるそうです。
うちもなんとか採血することができました。
赤ちゃんの食物アレルギー体験④食物アレルギー検査の結果
採血から1週間。
主要な食物アレルギーの検査結果が出ました。
結果、「乳」「卵」「小麦」でアレルギー反応が強く出ていることがわかりました。
「乳」といっても項目が3つぐらいあります。
次女は「牛乳」「カゼイン」「チーズ」、全てそれなりに高い数値で、クラス4でした。
「卵」も同様に「卵黄」「卵白」「オボムコイド」に分かれています。
加熱した卵を示す「オボムコイド」に対してはアレルギー反応を示す数値は0だったものの、
「卵」本体に対してはクラス3の数値でした。
「小麦」も他と比較すると数値は小さくクラス2でしたが、アレルギー反応が出ていたこと自体がショックでした。
まさか、と思っていたので私も小児科の受付スタッフの方も驚いてしまいました。
離乳食として与えていたうどんやそうめん、パンの原料は小麦で、どれもあまり食べようとはしてくれませんでしたが、今思うと身体が拒絶していたのかもしれません。
哺乳瓶拒否でほとんど飲んでいなかったミルクはこの時ばかりは飲んでいなくてよかった、飲んでいたらどうなっていたかわからないと安心したのを覚えています。
この検査結果をうけてアレルギー科のある小児科を紹介されることになりました。
赤ちゃんの食物アレルギー体験⑤アレルギー科医の診察
紹介先の小児科ではアレルギー科の専門医の先生が診てくれました。
食物アレルギー発症の原因について基本的な説明があった後、
「小さい時にもっと粉ミルクを飲み続けていたらアレルギーにならなかったかもしれないね」と言われ、与え続けなかったことを後悔しました。
また、食物アレルギーの原因としては、乳児湿疹が長引いてしまったことが一因としてあるとのことでした。
早めに完治させていれば食物アレルギーにならずに済んだかもしれないのに…
次女には申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
次女の食物アレルギーは完治するまでに時間はかかりそうですが、「絶対に食べてはいけない」というぐらい数値の高いものではありませんでした。
そのため、経口免疫療法を用いて治療することになりました。
経口免疫療法とは、簡単にいうと「食べて慣らしていく」方法です。
数値の低い小麦から始めて、様子を見ながら次に卵、乳と進めていくことになりました。
赤ちゃんの食物アレルギー体験のまとめ
いかがでしたか。
我が家でリアルに起こった、次女の食物アレルギー。
発覚してから治療方針を決めていくところまでをまとめてみましたが、以下のような流れです。
- 乳児湿疹?湿疹が治らない
- 離乳食を食べていて不機嫌になる
- 小児科医に相談
- 血液検査でアレルギーチェック
- アレルギー判明
- アレルギー専門医に診てもらう
アレルギーの専門医がいる小児科は予約がなかなか取れなくて紹介から1か月近く待ちました。
少し遠いけれど、「あそこの先生は絶対食べられるようにしてくれるから」というかかりつけ医の言葉を信じて通い続けています。
2021年9月現在、小麦アレルギーは解除できて卵もほぼほぼクリア。
現在は乳アレルギーの経口免疫療法を行っています。
乳児湿疹等で荒れた肌からアレルゲンが体内に入り込み、アレルギーを発症すると言われています。
小さい赤ちゃんがいる方はできるだけお肌をきれいに保湿してあげてください。
子供たちが制限なく何でも自由に食べられるように、本人はもちろんですが、親の私も頑張っていきたいと思います。
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