一昔前まではバラエティ番組の罰ゲームでしかなかった昆虫食。
近年ではこの昆虫食が「食糧危機を救う」とか「高たんぱくで体にいい!」とかいろいろと話題になっていますね。
日本国内だと昔から食べられていたのはイナゴの佃煮や蜂の子でしょうか。
子供の頃に蜂の子の瓶詰めを見て(怖くて)キャーキャー言ってた記憶があります。
見た目はともかく地球にやさしい、高たんぱく、いいことづくめなように思える昆虫食ですが、食物アレルギーがある人は少し注意が必要です。
「アイドルが罰ゲームでコオロギを食べたところ、甲殻類アレルギーを発症した」ということがあったんです。
どうしてコオロギと甲殻類アレルギーが関係あるの?
関係ないように見えて実は関係があったんだよ。
この記事では今注目されている昆虫食をアレルギー持ちの人が食べたらいけない理由と、それでもやっぱり気になる昆虫食のご紹介をさせていただきます。
昆虫食を甲殻類アレルギーのある人が食べたらアレルギー反応を起こした原因は?
甲殻類アレルギーを引き起こす原因成分は「トロポミオシン」というたんぱく質です。
このトロポミオシンは筋肉の収縮調節を行うのに重要なたんぱく質で、昆虫にも含まれているんです。
つまり冒頭に紹介したアイドルはコオロギに含まれていたトロポミオシンによってアレルギー反応を起こしてしまったことになりますね。
特に魚介類・甲殻類にアレルギーがある人は
昆虫食には気を付けた方がいいみたい。
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やっぱり気になる昆虫食!甲殻類アレルギー以外なら食べられる?
じゃあ私は乳と卵アレルギーだし、大丈夫かな?
みーみーはイクラも少し反応が出てるからやめておこうね。
魚介類や甲殻類以外のたんぱく質がアレルゲンの人は注意が必要みたいだよ?
そうなの?
節足動物は免疫グロブリン(IgE)を介したアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、たんぱく質によってアレルギー反応を起こす人は注意が必要です。
「卵」「乳」「大豆」アレルギーの人は気を付けた方がいいかも。
そっか~。
じゃあ食べれるようになるまで我慢だね。
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見た目では全然わからない昆虫食!
高タンパククリケットプロテイン【INNOCECT】昆虫食と聞くと「芋虫の唐揚げ」みたいな、見た目もグロテスクなものを想像すると思いますが、原形をとどめていないようなものも売られています。
このINNOCECTもそうです。
実はこれ、コオロギパウダーなんです。
100gに牛の3倍ものたんぱく質と牛乳の2倍のカルシウム、更にビタミンやアミノ酸など25種の美容成分を含んでいるんです。
しかも人工甘味料なし、グルテンフリー、乳製品未使用、遺伝子組み換え未使用と身体にも優しい素敵商品なんです。
これはコオロギだよって言われなければわからないんじゃないか??
昆虫食デビューの人でも始めやすそうだね。
プロテインバーやチョコレート、粉末コオロギ等色々な商品が売っています。
昆虫食には興味があるけれどもでも…と躊躇されている方はココから初めて見てはいかがでしょうか。
見た目で分かる昆虫食!
こちらは我々の想像する「The 昆虫食」という感じの商品を販売しているお店です。
昆虫食取り扱い数日本一!とのことで、色々な昆虫食を取り扱っています。
虫はあまり得意ではないので、正直見てるだけで食欲がなくなってくるのですがこちらのお店屋さん、購入者の傾向は主に2通りに分かれるのだそう。
①罰ゲーム用
②研究用(SDGsとか)
どんな昆虫を取り扱っているのかはサイトを見ていただければ…と思いますが、私が見た時の注目ランキング1位はスズメバチの幼虫でした。
スズメバチの幼虫なんて…と思いますが、冷静に考えてみるとローヤルゼリーで育てられてるんだから栄養価もバッチリなんじゃ…と想像してしまいますね。
同サイトにある昆虫食コラムも面白いので是非読んでみてください。
まとめ
最後にもう一度記事の内容をまとめます。
- 魚介類・甲殻類アレルギーのある人は昆虫食を食べるのは危険
(主原因であるトロポミオシンというたんぱく質が含まれている) - 節足動物はIgEを介したアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、
乳・卵・大豆アレルギーを持つ人も注意が必要。
昆虫食の発展によって世界中の飢餓に苦しんでいる人たちを救うことができるというのは素晴らしいことだと思います。
個人的にはなかなか食べることには抵抗を感じますが、近い将来、私たちの身近なところでも食べるようになるかもしれませんね。
その際は自身の身体に悪影響を及ぼすものかそうでないか、理解した上で食べるようにしてもらえたらいいなと思っています。
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